■漫画家・イラストレーター取材企画


今回のインタビュー企画は、普段のツイートからは分からない、SNSで活躍する漫画家・イラストレーターの実態を少し覗かせていただいた。


第3弾でインタビューにお答えいたただいたのは、シュールすぎる絵とあるあるネタが話題となっている

アメヒロ先生
アメヒロ先生アイコン

アメヒロ先生アイコン

via ご本人提供

他のイラストレーターと違うのは、GIFを使った作品を多く制作している点。
今回のインタビューでは、いずれはアニメを作りたいと語っていた。
そんなアメヒロ先生の実態をチラっとお届け。


――なぜイラストレーターという生き方を選ばれたのですか。

アメヒロ先生(以下:アメヒロ)

『簡単に言うと「運が積み重なったから」です。本当に運が良くて…。
小さい時からずっと絵を描くのが好きで、「絵を描いていけたらいいな」っていう望みは持ってましたね。』


――どのような運が…

アメヒロ

『ラーメン屋で7年働いて辞めてからは、母親と行ったバーのオーナーに声をかけてもらいバーで働いたり、今度はそこのお客さんに声をかけてもらってアプリ系のデザイナーとして働いたり、そういった偶然の巡り合わせでした。』



――縁があって色んな所に繋いで…それもある種の才能だと思います。この先はイラストでどうしていこうと考えていますか。

アメヒロ

『僕はGIFも作っているので、音がついたアニメとかどんどんやっていこうかなと考えています。
今後、動画はきっとどんどん見られていくと思いますし、Twitterの中でも一枚絵や漫画を描いている人はすでにたくさんいます。
僕は、まだ誰もやってないところで努力してみようかなと考えています。

バンダイの公式YouTubeチャンネルで公式キャラクターを制作しました。こうしたキャラクターデザインも、今後やっていきたいなと思っているんです。』



――「アメヒロ」というお名前の由来について教えてください。

アメヒロ

『アメコミが好きなんですけど、そこから取ってるわけではないんです。最初は、「ヒロト」で活動していましたが、目立たないしエゴサーチにも引っかかりにくいこともあって、もうちょっと良いものにしたいと思ったのをきっかけに変えました。
そこで「スパイダーマン」の「アメイジング」から取って、“アメイジングヒロト”っていう名前にしてたんです。知り合いのクリエーターから省略すれば良いじゃんと言われて生まれたのが「アメヒロ」です。』


――フォロワーが増え始めたのは、何がきっかけだったのですか。

アメヒロ

『色んなことやってる間に、LINEのクリエイターズスタンプがローンチしたんですよね。
あの頃、スタンプの審査基準がまだ公表されてなかったので、何がダメで何が良いのか、まずはどうすればいいのか、Twitter上でスタンプクリエイターの人たちと話し合ってるうちに、みんなと仲良くなってだんだんと繋がりが生まれていきました。
でもスタンプは作ってもそんなに売れないし、どうしよう…て思った時に「ちょっとTwitterに投稿してみるか」と思って上げたのがバズり始めて、一年くらいでフォロワー数が10,000くらいになっていきました。』

――最初にバズった作品というのは…

アメヒロ

『「二週間ぶりの再会を喜ぶ女子2人」っていう…』

――「久しぶり~!自撮ろ!」って展開、確かにありますね(笑)

アメヒロ

『ここから女子あるあるみたいなのを描き始めて、ずっと定期的に伸びていきましたね。でもいつしか「そういえば俺、女子じゃないな」って思って。』



――気付くの割と遅めでしたね(笑)ちなみに女子あるあるは、どこからリサーチされたのですか。

アメヒロ

『普段から人を観察するのが好きだったので、街中を見ているとネタはたくさんありました。
女の子の動きって、男子と比べるととても単調で、周りに同調することがよくありますよね。そういう様子を見ていて「あ、これは絵に描きやすいな」と思って描き始めたんです。』



――普段受けている広告案件は、月にどれくらいの頻度で受けているのですか。

アメヒロ

『2~3個あれば良い方かなってくらいです。結構なんでもやるスタンスではいますが、拡散を期待されると心苦しいというのが本音です。広告としては良いものが作れていると思うので、是非お話いただきたいですね。』



――今後の展望について教えてください。

アメヒロ

『ぼんやりですが海外進出は考えています。今やろうとしているアニメーションをやりつつ、基本的にはイラストレーターという括りで自分の引き出せるものでやっていきたいという気持ちがありますね。個人的には、漫画よりGIFの方が好きですし、最近は漫画よりもGIFの方が先方さんにも面白がっていただけている印象なので、ここを広げていけたらなと思ってます。』

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