■漫画家・イラストレーター取材企画


今回のインタビュー企画は、普段のツイートからは分からない、SNSで活躍する漫画家・イラストレーターの実態を少し覗かせていただいた。



第8弾でインタビューにお答えいたただいたのは、

ささきさき先生
ささきさき先生アイコン

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via ご本人提供

ゆめみちゃんとゆるキャラ“まるいともだち”のほのぼの4コマやイラストなど、思わずクスッとしてしまう作品を「#まるいともだち」に投稿している。

――“イラストレーター”という職業を意識されえたきっかけは何ですか。

ささきさき先生(以下:ささき)

『小さい頃から絵を書くのが好きで、女の子と自由帳に絵を書いて遊んだりしていました。高校生の時はデザイン学科ではあったのですが、本気で取り組んでいる人との差を感じていました。高校卒業後は、なんとなくアパレルに就職して、そこでも本気で服が好きな人との差を感じました。本当に自分はこだわりとかプライドとか無い生き方をしてきたなと思いますね。
アパレルを辞める前に、たまたまイラストレーターとして働いている方と出会って、「イラストレーターって普通にいるんだ!」と衝撃でした。耳にはする職業ですけど、それで生きてる人が本当にいるんだという感じでした。』



ーーそこからどんなアクションを起こしたんですか。

ささき

『スマホの普及ともにLINEが一気に広がってクリエイターズスタンプが出来た時に、自分も挑戦してみたんですが、鳴かず飛ばずの結果で…。4コマ漫画を描いて宣伝をしてみたもののそれでも反応が薄くて、少々やけになってその4コマ漫画を2ちゃんねるに投稿したんです。そしたらまさかの好反応で!
色んな批判を言われるのかな〜と思って覚悟はしてたので、予想外の反応に対応しきれずその日はそのまま寝ました(笑)』



ーー寝ちゃったんですか(笑)その後は…

ささき

『朝起きたら鳴り止まないほど通知が来てたんです。なんだ?と思ったら、昨晩投稿した所から誰かが色々検索してくださってたみたいで、まとめ記事まで作ってくださってて。
気付いたら一夜にしてだいたい7000フォロワーくらい増えていたんです。そこからトントン拍子で、出版社の方から連絡が来て、出版まで一気に話が広がりました。』



――“ささきさき”というお名前の由来についてもお聞きして良いですか。

ささき

『絵のクオリティが決して高い方ではないので、男のくせにそんな絵を書くの?と思われるのに少し抵抗があったからか、変化球的に今の名前にしました。
ほんの少し今の名前にしたことを後悔してる部分はあります(笑)』



――「#まるいともだち」が生まれた(発想)経緯が気になるのですが、なぜこのネタで描こうと思ったのでしょうか。

ささき

『もともとは彼女を描いてたんです。その彼女というのは現在の奥さんなんですが。
女の子(ゆめみちゃん)を登場させていたのに、ワキの動物キャラクターの方が人気出てきちゃいました(笑)』



―ー重要なファクターでもあるSNSですが、今日までに感じたメリットやデメリットがあれば教えてください。

ささき

『メリットに関しては、SNSがなかったらただの自己満足だった作品が、SNSのおかげで自己満足の領域を超えたものになったという点です。とにかくユーザーから感想をいただけるのは本当に嬉しいです。
デメリットは、今のところはあまり感じないですね…もちろんネガティブなコメントもいただきますけど、ポジティブなコメントがあるとそれを凌駕するので!』



――ご自身の作品を通して、伝えたいことなどはありますか。

ささき

『意識的に人の為にやろうとは思っていなかったのですが、やってたら知らず知らずのうちに誰かの為になっていて、「元気が出る」「癒しを得た」とか言われると嬉しいです!今後はなるべくそこを意識していきたいと思います。』



――イラストレーターとしての今後の展望を教えてください。

ささき

『この生き方でいいのかな?って悩む時もあります。基本ベースがネガティブ思考でもあるので(笑)
奥さんも子供もいますからもっと頑張らないとな〜と感じています。それから、いつか生まれ育った岩手に戻りたいなという思いもありますね。あと、子供が喜んでくれるもの、子供向けのエンターテインメントも作り出していきたいです。
それと同時に、親戚に昔気質の人が多く、“イラストレーター”とか“デザイナー”とかいわゆる「横文字の職業」に対して、ほんの少しだけ偏見を持たれていたので、いつかは自分の作品を通して見返したいという気持ちもあります。…ほんの少しですけど(笑)』

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