■漫画家・イラストレーター取材企画


第4弾でインタビューにお答えいたただいたのは、独特な感性で日常の1コマを漫画に描く


退屈先生
退屈先生アイコン

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via ご本人提供

ポケ●ンのをネタにした、ちょっとダークな漫画も描いている。

格闘技やNBAが好きで、さらに貧乏イメージのある退屈先生の私生活について話を聞いてみた。


――大学出たあとはなぜSNSで漫画家になったのですか?

退屈先生(以下:退屈)

『もともと2ちゃんねるで描いていたんですよ。当時はマウスで。イラストだけ投稿して、質問にも何も答えないスタイルでやってましたね。退屈だから描いてたら、そのうち「退屈」って名前で呼ばれるようになって(笑)
最初から絵を描いていた、というよりは2ちゃんねらーの暇つぶしから始まったという感じです。』



――昔から絵を描くのが好きだった、ということでは…

退屈

『全くないです!本当に暇だから何か描いてみよーっていう軽いノリです。美術の成績も3とかだったので(笑)だから絵を描く基礎も分かってないです。』



――インスタでは格闘家の方との交流が写真でアップされていましたね。

退屈

『2ちゃんの頃、好きな格闘家の似顔絵を描いて紹介するっていうのをやってたんです。
2ちゃんにアップした似顔絵をLINEのアイコンにしてくれているとお聞きして。使ってくれているならぜひ挨拶したいなと思い、おこがましいですが会いにいきました。』


――Twitterのフォロワーは3.6万人近くいますが、それだけの人たちに見られていると思うと気負いしませんか。

退屈

『自分は、フォロワー数にあまりこだわりがなくて…というのも、フォローするのってボタンワンタッチじゃないですか。
もしこれが有料会員だったら自分にはかなり価値のあることだと思うんですけど、些細な興味さえあれば無料でとりあえずフォローしとくことが出来てしまうので、自分にフォロワーが何万といてもインフルエンサーではないなと思ってます。』



――ツイートや絵日記を拝見するに、退屈先生は貧乏キャラというイメージがあります。

退屈

『実際に貧乏です(笑)
貧乏なんですけど、生々しい貧乏感に共感してほしいと思ってやっていますね。ちなみに以前、コンビニのおにぎりを食べたって言ったら、「コンビニのおにぎりが買えるんですね」って言われたことあって(笑)100円すら出せない人だと思われてました!実際に迷うラインではあるんですけどね。』



――そんなまさか!(笑)貧乏であることも退屈先生のキャラクターとしての1つの特徴なんですね。普段のツイートも幸せオーラは決して無いあたりとか(笑)

退屈

『そうですね。良いところよりもなるべく悪いところを発信したいっていう気持ちがあるんです。さっきも言ったように、共感してもらいたいという思いがあるので、例えばゲームのガチャ引いてあまり良い結果じゃない時とか、そういうやや見苦しい姿を率先して発信しています。周りから「あ、自分より下の人間がいるんだ」って思ってもらえたらいいですね。』



――漫画家・イラストレーターとして、今後の展望について聞かせてください。

退屈

『目標とかは正直ないです。将来への欲や物欲がないんです。強いて言えば、格闘技とNBAを生で観戦したいという欲くらいです。
でも人生規模で焦りはずっとあるので…つまり劣等感ですね。長いことずっと劣等感がありすぎて、もはやそれが普通になってしまったというか(笑)
例えば、他のイラストレーターの方の作品に対しても、自分じゃ太刀打ち出来ないと割り切って自分で出来るものをやるしかないと思ってます。いただいた案件も基本はなんでもやりますスタンスなので、ぜひ相談いただけたらと思います。』

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