Shutter①ピントを合わせる=主題の主張
一眼レフを手にして最初にぶち当たる壁…
それは【ピントがうまく合わない事】ではないでしょうか?
人物撮影のおいて”瞳にピントを合わせる”のは基本となります!
主題が“人”になるので、瞳にピントが合っていない写真は主題がボヤケて「あやふやな写真」という事になります…。
人と話す時、相手の目を見て話しますよね?
人は人と向き合った時、自然と目を見るんです。
人物写真を見た瞬間、無意識的に【被写体の瞳】を一番最初に認識します。
あるいはその写真の中で【一番明るい場所】に視線は誘導されます。
だから瞳にピントがちゃんと合っていないと、どこを見ればいいのか迷ってしまい、その写真の中の何を主題にしているのか?という疑問が出てきてしまうのです!
※明るさによる視線誘導についてはまた別の記事で解説します。
「じゃあバチッと狙った所にピントを合わせている人はどうやってるの?」
という事で、瞳にピントを合わせるコツをお伝えしていきます!!
Shutter②そもそもピントとはなんぞや?
ピントを合わせる必要性については、上記で記載した通りですが、「そもそもピントとはなんぞや?」という所から簡単に説明します。
ピントとはつまり【焦点】です。
ここで言う焦点とは、「何かに注目する」という事です。
■1メートル先の人物に注目する。
■20メートル先の人物に注目する。
など、人間の目が行っている動作をカメラ上で再現しているのです!!
何かに注目している間、その他の物はボヤケてあまり気にならなくなりませんか?
人物撮影において、その人物にピントと合わせるという事は、その人物に注目しているという事になるのです。
冒頭でお話した内容に繋がりますね。
なのでピントは写している人物、更には顔、目にピントを合わせる事が重要なのです。
Shutter③AFモードとピント位置について
次に【AFモード】と【ピント位置】について説明します。
一眼レフをはじめ、カメラにはオートフォーカス(AF)という自動でピントを合わせてくれる便利な機能があります。
シャッターボタン半押しにするとピピッとなるアレですね!
AFのモードにはピントを合わせる場所をピンポイントで指定する物や、ゾーンで指定する物がありますが、カメラのモードをフルオートにしているとAFもカメラ側が判断して決定するようになってしまいます。フルオート(全自動)なので。
フルオートの時に、カメラ側がどこにピントを合わせようとするのか?という基準については詳しく分かりません。
撮影者の意図に関係なく、カメラが判断した場所にピントを合わせてしまうので、思った通りの所にピントが合わないなんて事はよくあります。
冒頭で言った、ピントがうまく合わない原因の大半がこれになるのではないでしょうか。
そもそも、どのAFモードにしていても、AFが動作していればピントはどこかしらにちゃんと合います。
その”どこかしら”が、カメラの判断による物なのか、撮影者の意思で選ぶ物なのか、その違いによって写真の出来が大きく変わってきます。
じゃあ具体的にどうすれば良いのか、というお話になりますが…
まずカメラのモードをフルオートから違うモードにしましょう!
・絞り優先
・シャッタースピード優先
などなど、自分で何かしら設定を変える事のできるモードにしましょう!
初心者の方におすすめなのは、【絞り優先モード】
(AとかAvモードと表記されている事が多いです)
いわゆる初心者向けと言われているような機種の場合、
●フォーカスエリアが狭い!!
●ピント位置を指定するモードの時、選べるポイントが少ない!!
など、かゆい所に手が届かないという状況になる事があります。
(この辺を掘り下げると長くなってしまうので今回は割愛させて頂きますm(_ _)m)
AFモードには以下の2つのモードが選択できるようになっています。
・AF-S(シングル)
・AF-C(コンティニュアス)
その中でさらにシングルポイント、ゾーン、ワイド、3D(※各社呼称に違いあり)などなどが細かく設定する事ができます。
(この辺も掘り下げると長くなってしまいそうなので割愛させて下さいm(_ _)m)
目にピントを合わせたい。
つまりピンポイントにピントを合わせたい物がある場合は、【AF-Sのシングルポイント】に設定を変えて、瞳にピントカーソルを合わせてシャッターを半押ししてみましょう。
ピントカーソルは、カメラボディについている上下左右に対応したボタンを押して移動させる事ができます。
AFが作動して自分の意図した所にピントがバッチリ合うはずです!
Shutter⑤カメラがAFを迷っている時の対処法
最後は、カメラがAFを迷っている時の対処法について少し触れておきます。
カメラがAFを迷ってしまう状況とは一体どんな時なのか??
それはずばり【暗所】での撮影です。
AF-Sのピントカーソルで指定していても、その対象が暗くなってしまっている時にカメラは迷います。
ウィーン、ウィーンと前後に合焦位置を探している感じがして、いつものピピッという音が鳴らない場合があるんです。
そう、AFの機能を活かすにはある程度【明るさが必要】になるのです。
この問題に直面した時の対策がありますので、今回は筆者がよく実践しているものをご紹介します。
【対策①そこそこ光量のあるLEDライト(ペンライト型の懐中電灯)で被写体を照らす】
照らされた被写体にピントを合わせ、ピピッと合ったらライトを消してシャッターを切ります。
LEDライトとカメラの両方を手にするとわかるんですけど、どうやって二つ同時に持ってカメラ構えるの?と疑問があると思いますが、構え方にもちゃんとコツがあります!
<LEDライトとカメラを同時に持つ方法>
①LEDライトを左手の手のひらと親指以外の4本で包み込むように持つ
②親指はLEDライトのスイッチにかける
③右手は普段通りにカメラのグリップを持つ
④人差し指はシャッターボタンに軽く添える
この持ち方ができたら…
⑤左の手の甲を上に向けた状態でライトで被写体を照らす
⑥ライトを構えた手の甲の上にカメラを持った右手を乗せてホールドを安定させる
この6ステップで比較的安定した状態で被写体を照らしながらピントを合わせるという作業が同時に、且つ素早くできるんです。
ライトを付けたままシャッターを押してしまうと、せっかく暗くて良い雰囲気なのにその空気感が壊れてしまうので気を付けましょう。
また、光量の強い物は被写体の顔に直接光を当てるとかなり眩しいかもしれません。
光の芯は首とか胸元辺りにしておくと被写体も眩しくなくなると思うのでその点の気遣いも大事です。
ちなみに、スマホについてる撮影用ライトでは弱い場合が多いです。
被写体との距離が遠いと、光が届かない場合がありますのでペンライトがおすすめです。
【対策②スマホを顔の近くに持ってくる】
もし、手元に懐中電灯がなかったり、ペンライトを持ってくるのを忘れた!などがあれば、手持ちのスマホでも対応可能です。
なるべく白い画面を出して、液晶をカメラの方に向けて顔の近くに持ってきます。
するとカメラは明るいスマホの画面にピントを合わせやすくなるのです。
ただしこの方法だと、被写体にスマホを手に持ってもらう必要があります。
スマホを持っていると成立しないポーズの場合は難しいかもしれません…
あくまでも非常用、簡易的な対策と思って頂いた方が良いかと思います。
最後に…
ここまで説明してきて今更ですが、あくまでも一例なので結局は自分のやりやすい方法で撮るのが一番ストレスが無いかと思います。
筆者は撮影していく中で「ここ不便だな」とか「こういう時どうすればいいんだろう?」など、新しい問題が出てきた時に色々と調べて、カメラの機能としてできる事と撮影者側の工夫で対策できる事を試行錯誤してきました。
その中で今現在実行しているピントに対するアプローチを書かせて頂きました。
ここで書いた事のほんの一部でも良いので、まずはとにかく実践してみて下さい。
実践してみて、どうしてもうまくいかなければ他に原因があるかもしれません。
筆者はよくtwitterでも撮影に関する事や撮影した写真の解説等をしていますので、わからない事など、どうぞ気軽に質問して下さい。
次の記事はここからもう少しステップアップして、「色々な状況下でピントを合わせるコツ」みたいな内容の物を書こうと思っています。
是非また次回も覗きにきて下さい!
ご精読ありがとう御座いました。
筆者は撮影していく中で「ここ不便だな」とか「こういう時どうすればいいんだろう?」など、新しい問題が出てきた時に色々と調べて、カメラの機能としてできる事と撮影者側の工夫で対策できる事を試行錯誤してきました。
その中で今現在実行しているピントに対するアプローチを書かせて頂きました。
ここで書いた事のほんの一部でも良いので、まずはとにかく実践してみて下さい。
実践してみて、どうしてもうまくいかなければ他に原因があるかもしれません。
筆者はよくtwitterでも撮影に関する事や撮影した写真の解説等をしていますので、わからない事など、どうぞ気軽に質問して下さい。
次の記事はここからもう少しステップアップして、「色々な状況下でピントを合わせるコツ」みたいな内容の物を書こうと思っています。
是非また次回も覗きにきて下さい!
ご精読ありがとう御座いました。