■漫画家・イラストレーター取材企画


今回のインタビュー企画は、普段のツイートからは分からない、SNSで活躍する漫画家・イラストレーターの実態を少し覗かせていただいた。

第6弾でインタビューにお答えいたただいた
のは

りゃんよ先生
りゃんよ先生アイコン

りゃんよ先生アイコン

via ご本人提供


イラストレーターとして活動しているかたわらで、京都造形芸術大学で漫画学科の講師として漫画・イラストをどうやって仕事にしてお金を稼ぐのかを教えている。

また、自身も英語の留学と幼児教育学の学校に通い、今後の制作活動のスキルアップを目指しているそうだ。


――なぜイラストレーターになろうと思ったのですか。

りゃんよ先生(以下:りゃんよ)
『絵はもともと好きでしたけど、当初はまさか仕事に出来るとは思ってなかったんです。
たまたま飲み会で出会ったイラストレーターさんが月100万くらい稼いでいて、絵の方向性が似ていてこれはイケる!と思いました。その人からノウハウさえ学べれば、自分でも出来るかもと思ったのが始まりですね。』



――運命的な出会いですね!イラストを描くモチベが高いのは何故なのでしょうか。

りゃんよ
『アーティスト寄りの漫画家さんとかは、「自分の頭に浮かんだストーリーを具現化したい」だったり「読者の心が震えてほしいから」とかが動機になる事が多いと思いますが、私の場合は挿絵を描くのが大好きで、世の中の面白いと思った情報を面白く伝えたいからです!
例えばPR案件のように、(商品)情報が元からあってその情報を、自分を通して漫画にして拡めたい!という気持ちがモチベーションになっています。
最近は今の社会に合った新しい事業が出来てもなかなか世間的に理解されないですが、でもすごい素晴らしいモノっていっぱいあるじゃないですか。それを漫画で伝えられるのが、私は楽しいんです。』
グラフィックレコードの制作

グラフィックレコードの制作

via ご本人提供


――最初から漫画家として活動することはあまり考えてなかったのでしょうか。

りゃんよ

『もともとは漫画を描きたかったんですけど、漫画家でデビューするまでの時間を考えると、飽きっぽい自分は保たないと思ったんです。
イラストだと仕事がすぐくるから、まずはイラストの仕事を取っていって、ブログの方で漫画も描けますって宣伝していました。そしたら漫画の話も来るようになって、結果的に今は半々くらいで両方やっています。』



――そんなりゃんよ先生が出版された『好きなイラストを描いてオカネを稼ぐ方法』という本は、りゃんよ先生の企業秘密そのものですよね。

りゃんよ

『めちゃめちゃ企業秘密ですね!(笑)
でもそうでもしないと需要がないなと思っています。逆に、本を出そうとする時に価値のない情報を載せる方が恥ずかしい!なので、この本自体は数年前のものですが当時の全てが書いてあります。』



――りゃんよ先生自身の魅力とは。

りゃんよ

『企画を考えるのが好きなので、案件いただいた時は自分から意見を出させていただく事もあります。噛み砕く力と伝わりやすさが自分の取り柄だと思います!』


――目標としては、今どんなことを抱いていますか。

りゃんよ

『私、何も進展がない日ってすごく嫌だなって思っているんです。
80歳の方と付き合っていた時に、そのおじいちゃんがたくさん自分のことを話してくれたんですけど、どれも30歳までの話しかしてくれなかったんです。
この人にとって苦労していたのが30歳までで30を超えたあとは楽な人生だったから、つまり、“記憶に残る自分の思い出が30歳までだった”んだろうなと。
自分が80歳になった時、30歳までの出来事しか話せないなんて嫌だと思いました。そんなのつまらないなって。
40歳の時はこんなことがあって、50歳の時にはこんなことがあった!って、語ることがたくさんある人生にしたいです。その為にはあらゆる物事に常に挑戦していたい!何もしていない日があると、周りから「今日は何も進捗がなかったね」って言われてしまうので。』



――今後の展望を教えてください。

りゃんよ

『講師をして思うことですが、みんな絵はめちゃくちゃ上手いけど自分で考える力がまだそんなに備わっていないんです。
なぜ自分がこれを描いているのか、これは誰の役に立つのか、そういうことを考える力はつけておいた方が良いと私は思います。じゃあどうやったら考える力は身に付くんだろうって思った時に、「幼稚園」にまで遡ってしまって(笑)
幼児育の学校に通っているのは、そういう理由です。「モンテッソーリ教育」について学んでいるのですが、当面の展望としては、今まさにモンテッソーリ教育とお絵かき帳でコラボ出来ないかな〜と思っていてそれに向けて動いていくことですね。
表現がしたいから、ミッフィーちゃんのようなキャラを自分も作りたいなと思います。』
お絵かき教室の様子

お絵かき教室の様子

via ご本人提供

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